どうも、みなさん、こんにちは。
ココロWorks learning
福井 久です。
会社を退職してからは、
朝夕の
いわゆる通勤・帰宅ラッシュ
といわれる
状態に巻き込まれることが
極端に少なくなりました。
私が新卒で配属された
営業所が中目黒にあり、
新人寮は
埼玉:航空公園に
ありましたから、
通勤は
航空公園⇔高田馬場
⇔渋谷⇔中目黒
でした。
当時、20数年前、は
大江戸線、副都心線が
ない時代で、
新聞の統計分析などでは、
朝7:45~8:45の
池袋-渋谷間の
山手線は、日本で
もっとも混雑率が
高く200~230%:
“電車が揺れる度に
からだが斜めになって
身動きができず、
手も動かせない。”
状態でした。
実体験から言うと、
“次から次へと人が
乗ってきて、もう人が
入るスペースがないのに、
またさらに乗ってくる”。
一旦、降りる人のために
降りると
その後
乗れなかったり、
本当にいろいろな体験を
させて頂きました。
その時、
私はどう思っていたかというと、
最初のうちはそれまでに
経験したことがない
混雑ぶりで、
驚きが大きかったと
思います。
“嫌だ”
“辛い”
“苦しい、しんどい”
とは一切思わず、
“これが当然、当たり前”
だと思っていました。
そして
だんだんと
満員電車に
乗ると、
“嬉しい”
“わくわくした感じ”
に感覚
が変わっていきました。
毎朝、車窓から見える
西新宿の高層ビル群を
はじめとしたいわゆる
大都会都心の風景、
渋谷から東急東横線に
乗り換えて、
代官山、中目黒と
高級住宅地である
城南地区を
通過していく風景は、
私にとって
“出来るビジネスマンの証”
であったのです。
上京前にテレビで
見ていたドラマの
あるシーンで出てくる
風景の全てがあった、
その舞台の中で、
自分は仕事をしている、
そんなイメージを十分に感じて
恍惚な状態で
あったと思います。
当時、書店に行っても、
自己啓発本・
ビジネス書コーナーに
ずっといて、
最新刊に囲まれているだけで、
“出来るビジネスマン”の
仲間入りで出来た気分
で、クラスが上がった
グレイドアップ感が
確実にありました。
そして25年経過した
今、またに出くわす
朝夕の通勤・帰宅ラッシュは、
“とても嫌です”。
乗っていると、
“とても息苦しい感じ”
“閉塞感、閉じ込められる感じ”
がして、圧迫感があって、
苦しいし、とても嫌です。
本当に自分はこんな電車に
乗って通勤していたのか、って
不思議に思うぐらいです。
先日は、相当、意を
決して乗った感じだったので、
心拍数が速くなったり、
呼吸が浅くなっていることが
自覚でき、耐えがたいストレス
になっていることに
気が付けました。
でも、
これらの体験した事実から、
私は考えるに、
人間は能力が高いが故に、
“何にでも成れる”
ということです。
優秀で、
能力があるビジネスマンである
と周囲から認められたいから、
朝夕の通勤・帰宅ラッシュの
“嫌だ”という感覚を
麻痺させることができる
自分に“成ること”
ができたし、残業過多になって、
疲労困憊しているにも
関わらず、“しんどい”感覚を
麻痺させる
自分に“成ること”ができ、
その状態を
継続させること出来ました。
本当は無条件に
“甘えたい”
“依存したい”
“愛情を一杯欲しい”
“自分にご褒美をあげたい”
にも関わらず、
その感覚を麻痺させて、
周囲が喜ぶ条件である、
期待通りの
“よくできる子供”
“気が利く子供”
“我慢強い子供”
“従順に従う子供”
などに“成ること”が
できるんです。
そして、
最終的に、
その“成った”ということを
無意識の彼方に
忘れ去り、
その周囲から喜ばれる、
演じている状態の
自分を素の自分自身であると
勘違いまで
起こすことが出来るんです。
誕生から今までに、
数多くの人に出会い、
数多くの共同体
(家族・地域・学校・
クラス・都道府県など)に
属することで、
数多くの
“周囲に喜ばれる自分”
を作ってきたん
じゃないですか?
なんてったって、
人間は能力が高く、
“何にでも成れ”
ますからね。
本当のありのままの
あなたと周囲に
喜ばれるために
作ってきたあなた、
識別できますか?
あなたは今後、
どっちのあなたで
人生を
おくっていきたいですか?