新型コロナウイルスの
猛威のピークが
まだ訪れずに、
いつまで続くのか、
とても不安な気持ちが
あると思います。
“緊急事態宣言”の
発令、休業要請、
外出自粛など
今までに経験した
ことのないことが、
今、まさに
発生していますから、
未知なるものに対して、
ご自身が
不安な気持ちになること自体、
やむを得ないことだと
思います。
この“不安な気持ち”が
様々な弊害を
引き起こしていることも
周知の事実だと思います、
例えば、日用品の
買い占め行為、
特に
マスクの売り切れ・品薄、
トイレットペーパーなど
の紙製品の品薄、
悪質な転売行為、
またはさらに
この“不安な気持ち”を
煽るデマ情報の乱流、
このデマ情報に
便乗しての商品販売、
その当事者間での
誹謗中傷・争い、
そして
この“不安な気持ち”が
ストレスとなって、
家庭では
家庭内暴力(DV)発生が
急増していることを
聞くと心が痛みます。
今、地球全体で
大きな流れみたいなものがあり、
その流れの中に
みんな居る訳ですが、
ある人は流れに飲み込まれて、
全く自分自身を
見失っている状態で、
“溺れる者は
藁をもつかむ”
で、
少しでも自分を
守るための情報があれば、
その情報が示す通りに
行動を起こしてしまう。
そして、また新たな情報や
さらに良さそうな
情報が見つかれば、
迷いなくその情報通りに、
流されて行動してしまう。
意識的な行動が
出来なくなって
しまっている。
“不安な気持ち”(恐怖心)を
回避するためなら、
手段を選ばない。
これを繰り返している方々が
多いと感じるのは
私だけではないと思います。
それでは、
“この状況を
いかに受け止めるのか!?”、
多くの
心理カウンセラー・
セラピストは、
癒しのメッセージ、
勇気付けのメッセージを
SNSに投稿されていた
のかもしれません。
そのメッセージによって、
気分が楽になった人達も
多くいるかもしれませんね。
ですから、私は敢えて
全く反対の切り口から
申し上げたいと思います。
それは、
“この大きな恐怖を
煽る流れこそ、
自らの意思力を
鍛えるために、必要である”
という事です。
つまり、
“不安な気持ち”(恐怖心)に
煽られてしまうことは
とても簡単に
発生してしまいます。
無意識的に、エゴ的に、
自己保存欲求のままに
生きればいい訳です。
でも、これでは益々、
流されて生きてしまい、
終いには
“流されている”
事さえ
気づかなくなってしまいます。
ですから、
自分自身の意思を
行使して、自分自身の
人生を生きるためには、
“不安な気持ち”(恐怖心):
回避したくなるほどの
不快な時間を
自らの意思の力で、
嫌だけど、怖いけど、
やってみた時だけ、
自分自身の意思を
使っているという事に
なります。
ご自身の経験を
遡ってみてください。
きっと、過去、ご自身の
実力が付いたなぁ、
と感じるのは、
無我夢中になって
取り組んだ時か嫌だけど
取り組んだ時だと思います。
ですので、
まずは少しづつでいいので、
“嫌だなぁ”と思う事、
例えば、毎朝6:00に
起きて、散歩する、
エスカレーター・エレベーターを
使わず、階段を使う、
毎日、〇〇:00から
腕立て・スクワットなどやる
とか、
開始時間を決めてやること
がいいですね。
少しの負荷でいいので
やってみると、
だんだん意識的になって、
流されていない自分自身に
出会えると思います。
ほんの少しの事ですが、
効果は絶大ですよ。
私は経験済みです。
今までのところをまとめると、
人間は快・不快の法則で
生きていると、
自己保存(エゴ)を
するために
最善を尽くしてしまう。
しかし、そのプロセスは、
無意識的に行われていて、
自らの意思を使って
生きた訳ではない。
ですから、自らの意思を
鍛えるため、
意識的に生きるためには、
とてつもない逆流が
必要であり、
今回の騒動は我々、
人間の意思をより
意識的にするために
存在してくれている、
と考えることができれば、
このコロナ騒動にも
感謝できるのではないか、
と私を考えます。