先日、
Webニュースを見ていると、
お笑い芸人で、
女優でもあった
ブルゾンちえみさんが
所属事務所を辞めて、
本名である
藤原 詩織さんとして
フリーで活動されることが
トピックで挙がっていました。
理由として、
“私は妥協して生きていく
ような大人には
なりたくなかった。”
“ブルゾンちえみを
卒業した理由。
自分を偽り続けるのは
もう限界だった。”
(本文より引用)だそうです。
調べてみると、
ブルゾンちえみさんは、
ネタ番組で
彼女の代名詞にもなった
キャリアウーマンネタ“35億”で
ブレイクして、
テレビやメディアへの
露出が増えて、
女優としてドラマ出演、
そして、日本の国民的番組
である“24時間テレビ”で
マラソンランナーに選ばれるほど、
大躍進、大成功を
収めていたところに、
上記理由で、事務所を
辞めることを決心された
ようなのです。
これについては、様々な
見地の意見があると思います。
私は、
視聴者から求められる像と
ご自身のそのものに“差”が
出てきて、それを埋めるための
努力に疲れたんじゃないか、
と
上記の発言を考慮して
推察できる訳です。
最初、
本名:藤原 詩織さんから
芸名:ブルゾンちえみさん
になる時、
そのキャラクター設定が
キャリアウーマン、衣装、
メイクアップ、
醸し出す雰囲気など、
全て一貫性出ていて、
そんな人がいたら、
言いそうな事を
お笑いネタに
していて、
そのネタが
視聴者にウケました。
そうすると、
芸人をやっている目的、
人を笑わす、喜ばせるは、
無事達成した訳ですが、
視聴者の笑いに対する
要求・欲望が
ズンズンと大きくなって、
また、その期待に
お笑いネタで応える、
そしたら、
また要求・欲望が
大きくなって、
またその期待に
応える、このプロセスを
繰り返していたのだ
と思います。
“ブルゾンちえみ”設定時は、
ネタはウケて当たり前、
女優をやってもそつなくこなし、
人気者でいることが当然で
あることがいつの間にか、
周囲から要求されていて、
その要求に一生懸命に、
本気で応え続けていたんだ
と思います。
そしていつの間にか、
視聴者の欲求によって
キャラクターが設定された
“ブルゾンちえみ”人格を
やり続けるには、あまりにも
多くの犠牲を払わないと
出来なくなってしまったことで、
限界に達してしまったの
だろうと推察できます。
ただ、このような現象は、
あなた自身にも
起きていませんか?
私の事例をご紹介すると、
学歴コンプレックスを持って
入社した一部上場企業で、
“できる”社員であるために、
優秀であるために、
頭の回転がいい状態で
あるために、上流階級を
知るために、
必死で自己啓発本を
読み漁って、
多数自己啓発セミナーに
参加して、“自分磨き”を
ひたすらやって、
外見も一着10万円の
ビジネススーツは
オーダーメード、
1着3万円Yシャツも同じく、
高級ブランドのネクタイ、
ポケットチーフやカフスボタンも
装備して、
靴はピッカピカのイタリア製の
革靴15万円を履いて、
ルイヴィトンやモンブランの
高級ビジネスバックを
持ち歩いていました。
加えて、今でしたら、
間違いなく労働基準法に
引っ掛かるぐらいの
労働時間でした。
外見、行動、発言、
思考はスーパー優秀
ビジネスマンであったと思います。
そして、その状態は
38歳のある朝、
原因不明の激痛で
立ち上がれなくなり、
得体のしれない不安感、
それに伴う震え、
少し体調が良くなって、
出社した際、
周囲の人達とうまく
コミュニケーションが取れず、
以前よりは劣ってしまった
思考力、
記憶力、
いくら誤魔化しても、
再発する症状、私の場合、
このスーパー優秀ビジネスマン像と
そのままの自分の“差”を
受け入れるまで、
約5年間掛かりました。
その間に、気力、体力、
思考力、記憶力など
スーパー優秀ビジネスマンで
居続けるために必要なものと
思っていたものを諦めていったと
思います。
症状が発症して当初は、
気のせいと思っていましたが、
だんだん再現性を持って、
同じ症状が繰り返し
発症した時に、
会社を含む社会からの
期待像に沿い続けることを
諦めざるを得ない決心を
しましたが、とてつもない
恐怖だったと記憶しています。
あなたも
優秀なキャリアウーマンで
いるために、
出来る母親でいるために、
気配りできる娘で
いるために、
活発で積極的で
いるために
本当のあなたに犠牲を
強いていませんか?
あなたも自分を
偽り続けることに限界を
感じていませんか?
苦しい、辛いを
感じるのは、
好転するための
シグナルですよ。
是非、私に相談してみてください。