世の中には、
人が人をパターン化して
見る、先入観を持って見る、
ことが結構
よく行われています。
身近なケースで言えば、
例えばABO式血液型で
性格傾向がわかるとか、
とかなど
皆さんお目にかかった
事ありませんか?
心理学にも、
人間のタイプ分類
があり、生年月日を
基にいろいろな
タイプに分類されたり、
特徴的な行動・思想によって、
〇×タイプ(型)と
分類されたりします。
一見、とても便利な道具であると
思いますが、私は過去に、
道具を使うのではなく、
道具に使われていた
経験がありました。
関わる人達をあるがままに
見れなくなるという経験です。
心理セラピー/カウンセリングを
する際、注意事項の
ひとつとして、
“クライアントをあるが
ままに見る”
ということがあります。
これは、セラピスト/カウンセラーに
なりたいという方々が
養成講座などに通われても、
どこの講座でもいわれるほど
当たり前のことなんですが、
実際に出来ているか
どうかとなると、
かなり難しいと感じています。
上述したパターン化して、
先入観を持って人を
見てしまうことって本当に
日常生活の
様々なシーンで
行われていますよね。
では、パターン化、先入観の
基になっているもの、判断する
基準になっているものは何か、
という疑問が湧いてきます。
それは、“過去の記憶”です。
例えば、
“男前、美人は性格が悪い”
とか
“大切な人は、必ず私の前から
去っていく”
などの
パターン/先入観を
持っている人達がいます。
そのような方々は、
間違いなく、
過去に、恋愛で
男前/美人に
物理的にも、
精神的にも
振り回された
経験があり、
もう人間の外見で
交際対象か
どうかを決めるべき
ではない、と思っている、
そして、過去に、
大切な局面で、
信頼していた人が
ここぞという大切な時に、
前から居なくなったという
経験をされている方々で
あると思われます。
過去の強烈な感情体験を
伴う記憶情報が
パターン/先入観を
作ってしまうという訳です。
この特性は、一面では、
人間がより
安全に生活するためには、
とても便利な
機能であると思います。
過去、対人関係において、
恋愛関係において、
とてもココロが
傷つけられた、
それが基で大号泣をした、
それが基で眠れなくなった、
それが基でごはんが
食べられなくなった様な
経験をすると、
そんな辛い目に、
悲しい目に、
怖い目に、
二度と会いたくないという
防衛本能から人間が
パターン/先入観を
作り上げていきます。
そして、このパターン/先入観を
作り上げたことは、それを使っている
人間は一切気が付いていない
状態なんです。
そして、
このようなパターン/先入観は、
本当に数え切れない
ほどの数あり、
それぞれが作り上げた人間を
守っていて、守られている
人間は、守られている事に
一切気が付いていない
状態な訳です。
この状態は
異常な状態ではなく、
誰でも当然のように
この状態になっています。
ですから、上述したように、
“私は過去に、道具を
使うのではなく、道具に
使われていた
経験がありました”
ということは、
作り上げられた
安全装置である
パターン/先入観に
全く気が付いていない
状態でしたから、
“若い奴は、
他力本願だから嫌い”
とか
“チャラ男は、約束を守らない”
とか
“美人は、自分勝手だ”
などのパターン/先入観に
感情を動かされる訳ですから、
ありのままに相手をみること、
パターン化せず、
先入観を持たずに
相手をみることは出来て
いなかったと思います。
上述したように、
パターン/先入観は、
全て自らの強い感情体験と
共にある記憶情報で
出来上がっています。
ですから、
反応しているのは
自分自身であり、相手には
何も良いものでもないし、
悪いものでもないという
理解に達することが、
“相手をあるがままに見る”
に相当します。
つまり、自分の苦しめている
悩み/問題は、全て過去の
記憶であって、
対象者とみていた
相手は、
何も悪い事はないと
気が付けた時、
もっと楽に
生きることが
できます。
“あるがままに見る”言葉に
してしまえば、短く、単純
な言葉ですが、実際に、
体得するまでにはかなりの
経験が必要ですね。
まずは、人間、ほとんどの時間、
物事、周囲の人達を
ありのままに見ることは
出来ていない、という
理解から始まります。
ひとりで出来ないという方は、
是非、私に相談してください。
あなたの勇気をお待ちしています。