スキンシップって大切ですね。

Webニュース報道で

知ったのですが、

 

東京都大田区蒲田で、

3歳長女を

 

8日間放置して、

餓死させて

 

保護責任者

遺棄致死の容疑で、

 

実母が逮捕

されていました。

 

私としては、このニュースを

見た瞬間、“またか!”

 

という印象を

持ちました。

 

というのも、

 

2018年には、

東京都目黒区で、

 

5歳女児虐待事件で

被害女児がひらがなで、

 

もうおねがい 

ゆるしてください”

 

などと書いていた

ノートが発見されたり、

 

児童相談所や病院に

 

「パパにやられた」

「パパ、ママ、いらん」など

 

話していたことは、

まだ記憶に新しいと

 

思います。

 

そして、さらに2010

大阪でも

 

3歳女児

19か月男児が

 

母親の育児放棄によって

餓死した事件も

 

衝撃的でした。

職業が

 

心理セラピスト/

カウンセラーなので、

 

このような事件が

起きた時に、

 

被疑者は

なぜそのような行動を

 

取るに至ったのか、

よく考え、分析します。

 

この上述3件の

被疑者母親に

 

共通することは、

3人とも自身の母親から

 

同じく虐待/育児放棄を

受けていたという点です。

 

親子間をまるで

遺伝するかのように、

 

同じような現象が

発生することを

 

ココロの世界では、

世代間連鎖

 

呼ばれています。

 

では、なぜ、

世代間連鎖は

発生するのか?

 

という疑問を

持つと思います。

 

赤ちゃんが大人に

なっていく過程で、

 

様々なことを

学んでいきます。

 

 

その過程の中で、

0歳~3歳は

 

特に大切な時期で、

生き抜くために

 

必要な術を

学習していく訳です。

 

いわゆる一般的な

家庭であれば、

 

お母さんから授乳を受けて、

スキンシップを受けて、

 

赤ちゃんは“自分には

安全基地があり、

 

いつでも、どんな状態に

なっても受け入れて

 

くれるところがある”と

自覚していき、

 

脳内でも

 

“信頼のホルモン、

愛情のホルモン”と

 

呼ばれている

オキシトシンが

 

分泌されることで、

記憶力がよくなったり、

 

ストレス耐性がついたり、

その後の社会生活を

 

送るために不可欠と

思われる機能を

 

獲得していく訳です。

 

しかし、近年、

 

そのお母さんとの

触れ合い、

 

スキンシップが

うまくなされておらず、

 

(詳細は

このホームページの

ヘッドページを

 

お読みください;

 

今こそ、心の触れ合い 

 

結果として、

“愛着崩壊、

 

愛着障害”なる現象が

起きていると

考えられています。

 

心理的に、安全基地が

うまく形成されておらず、

 

ストレス状態にも

弱いので、自分に

 

自信がない、

希死念慮を持ってしまう、

 

グループ・集団に属することが

出来ないまたは苦手、

 

人間関係を持つことが

息苦しい、人が信じられない、

 

このような状態から

無理強いして、

 

社会生活に

適応させようとすると、

 

感情を凄く抑えこんでしまって、

感情を感じられなくなったり、

 

時に、ため込んでいた

感情が大爆発を起こして、

 

人間関係がボロボロに

なってしまったり、とにかく

 

感情が不安定に

なってしまいます。

 

上述した被疑者は、

間違いなく、

 

この愛着形成に

問題があった方々と

 

推測します。

 

確かに、この被疑者は、

加害者ですので、

 

罪は償わなければ

ならないと思います。

 

しかし、それと同時に、

この被疑者は、

 

“被害者”であるとも

感じます。

 

特に幼少期に、

愛着不全な母親に

 

育てられたことによって、

心理的な安全基地を

 

形成できず、

オキシトシン回路

 

形成もうまくいかずに、

世の中が、人が怖く、

 

自分自身に自信もなく、

人間関係もボロボロで、

 

やっとのことで

出会えた男には、

 

妊娠させられ、

その挙句、捨てられてしまう。

 

シングルマザーで

子育てしようにも、

 

お金が掛かるから

託児所に子供を

 

預けることもできず、

 (自分を虐待した)

 

親にも頼ることも出来ず、

生きていくために仕事する

 

こともままならない

状況に置かれてしまったら、

 

どんな人間でも絶望を

感じることを禁じ

 

得ないと思います。

 

このような加害者である

被害者を生まないためにも、

 

出産や育児の関する

手厚い

社会保障制度が

 

実現する日本で

あって欲しいと

 

思いますし、

私は心理療法を通じて、

 

少ないながらも

貢献したいと思っています。