心理療法や
NLP(神経言語プログラム)、
その他コーチングなどの
対人援助で人に関わる
仕事に就く際、座学で
勉強しているとよく出てくる
フレーズがあります。
“他人は自分を映し出す鏡”、
端的に言えば、
“私はあなたで、あなたは私”
って言葉もよく聞きますが、
いまひとつ意味が理解
出来ないというのが
現実だと思います。
もう少し、現実レベルでの
事例で言えば、
“あなたがよく感情が
揺らされる(嫌い、腹立つ)相手”
で説明したいと思います。
例えば、
会社の課内、
子供の学校のPTA集会、
あるコミュニティ、
親兄弟親戚、
ご近所など、
多人数が集まる機会
はどなたも経験したことが
あると思います。
そのグループメンバーの中で、
他人に頼ることなく、
全て自分で背負いこんで、
タスクを完成させる人が
いたとします。
とても努力家で、
頼りがいがあって、
生真面目で、
周囲の方々のこと
を最優先させる人(人格A)、
皆さんの周りにも
いらっしゃいませんか!?
この人格と対象的なのが、
他力本願で、
自分の意思では
決めることが出来ず、
いつも誰かを頼ってしまう、
自分一人では
スケジュール管理できず、
切羽詰まってくると、
なぜか周りに助けになる
人達が表れて、
トラブルになるけれど、
なんとか毎回事なきを
得ている人(人格B)、
皆さんの周りに
いらっしゃいませんか!?
お互いに相容れない人格です。
つまり、
“感情が揺らされる
(嫌い、腹立つ)相手な訳です。
人間の内側には、
数え切れないほどの
人格が存在します。
特に、顕著に認識できるのは、
他人に対峙した時です。
相手が受け入れてくれる
他人ならば、ココロを開いた、
リラックスした人格が
自動的に出てきます。
逆に、相手がやたらと
警戒している、構えている
人格であれば、表面的に
無難で、喜怒哀楽が
少ない人格が
自動的に出てきますよね。
特に他人に接する時に、
“自分である”と認識している
人格は、相手によって
自動的に導き出されている
ということです。
まず上述した人格AとB、
よくよく観察してみると、
お互いに光と影の関係に
なっているということです。
無数ある人格の内で、
人格Bのような;他力本願で、
自分の意思では決めることが
出来ず、いつも誰かを頼ってしまう、
自分一人では
スケジュール管理できず・・・・
を持っていますが、
その人格Bを使った時に、
両親や周囲の人達から
全否定されて、
強い“恐怖”や深い“悲しみ”を
感じたという経験を通じて、
人格B状態を否定したことで
人格Aを獲得したということです。
人格Bの方々にも
同じことが言えます。
一人の人間の中にある
肯定された人格と否定された
人格であることに全く気付かずに、
その内面の状態が周囲の
人間関係に
投影されているにも関わらず、
気が付けない人が
多いのが事実です。
“自分自身は悪くない、
悪いのは相手である”と
考えてしまいがちですが、
実際には、自分自身の
内面にある使うことを
否定している人格である、
ということに気付かない限り、
嫌いな人、腹立つ人は
目の前に現れ続ける訳です。
この文脈において、
“他人は自分を映し出す鏡”
であると言えると思います。
では、
目の前に現れ続ける嫌いな人、
腹立つ人は、
“変えること”
“変わってもらうこと”
はできません。
“他人と過去は変えられない”
という言葉があります通りに、
“嫌いな人”“腹立つ人”
は変えることはできません。
どうすればいいか、
ここまでお話した内容を
理解して頂ければ、
自ずと方向性は見えてくると
思います。
そうです、
ご自身が否定している人格、
いつも使っている、
肯定している人格とは
対側にある否定している
人格を認めてあげることです。
ひとりの人間の中に、
肯定/否定された人格ではなく、
どの人格も適材適所に
使っていけば、
十分に役立つ訳です。
ですので、
本来、肯定される人格、
否定される人格というのはなくて、
どれも違っていいし、
必ず役に立つ
場面があるということに
気付くことが大切です。
その内面が実現出来た時、
その投影として存在する
他人との人間関係において、
嫌いな人、腹立つ人は
極限まで少なくなっている
ことと思います。
ひとりでこの過程を
やっていくことは、
とても困難なので、
気になる方は是非、
私に連絡をください。
あなたの勇気を
お待ちしています。