最近、
本屋の心理書のコーナー
だけでなく、ファッション雑誌にも
特集が組まれるほど、
よく見かけるようになった
“自己肯定感”
という言葉。
単語がよく使われる
ようになったので、
私のところに
いらっしゃる方々も、
“私、自己肯定感が低いので、
幸せじゃないんです。”
とか、
“私、自己肯定感が低いから、
彼が出来ず、
未だに結婚できないんです。”
とか、
“私、自己肯定感が低いから、
職場ではいつも一人なんです”
とか
“自己肯定感さえ高くなれば、
きっと人生楽しいはずなんです。”
など、
お悩みを話して頂ける
場合があれば、
ごく稀にあるケースで、
“周囲の人達に比べれば、
私、自己肯定感が高いと
思います。
でも、日々、”リア充“なふりを
しているだけのような感じ!?”
など、
今、現在、
悩んでいらっしゃるお悩みごとを
“自己肯定感”という言葉を
絡めて、お話される方々が
多くなってきました。
では、そもそもの自己肯定感って
何なのでしょうか!?
調べてみると、
“自らの在り方を積極的に
評価できる感情”
“そのままの自分自身で
あることに
納得している感覚”、
“自らの価値や存在意義を
肯定できる感情”
など
を意味する言葉であると
記載がありました。
ですので、
世の中の大きな流れとしては、
“自己肯定感が低いので、
高くしたい”
“自己肯定感が高くなれば、
人生、幸せを感じるはずだから”
という欲求が
多く渦巻いている訳です。
ただ多くの人達は、
そのままの自分自身を
肯定出来ないので、
自己啓発セミナー通いが
止められなかったり、
そのままの自分自身が
肯定できないから、
知識・スキル・情報の収集が
止められなかったり、
つまり、そのままの自分自身が
肯定できないから、
武器
(知識・スキル・テクニック・
服装・メイクなど)を
装備しようとする訳です。
その状態が慢性化してくると、
武器を装備している時の
自分が本当の自分自身であると
認識していて、装備を
完全に外した自分自身を
認められなくなってしまう、
ということが無意識的に、
気が付かないうちに
起きている訳です。
この状態になってしまうと、
自分自身の中に、
“そのままの自分自身”
と
“武器を装備した、理想を
実現した自分自身”
で、分離した状態に
なってしまい、この両者の
距離が離れれば、
離れるほど、つまり、
そのままの自分自身を
否定すれば、否定するほど、
ますます生き辛さ、
苦しさを感じてしまいます。
この原因をほとんどの人達は、
“武器装備が足りない”から
という理由で、
ますますそのままの
自分自身と武器装備された
自分自身が解離していく、
という悪循環が
発生する訳です。
過去、私にも同じ現象が起きて、
自己肯定感を上げるために、
“武器装備が足りない”と
思い込んで、
ひたすら武器装備
(自己啓発セミナー通い・
ビジネス書乱読・
ハイブランドスーツ/靴)
をやっていました。
しかし、
結果として、
一時的には自己肯定感が
満たされたように感じますが、
時間が経てば
また低い自分自身に戻ってしまい、
さらに高額な自己啓発セミナーに
通ったり、ハイブランド品を
身につけたりしていました。
そして、
今、心理セラピストとして、
“自己肯定感が低いから
高くしたい”
という
お悩みから様々の
紆余曲折を経て、
ご自身の内面と
向き合う行程に
逃げなかった人達は
“昔に比べれば、自己肯定感が
高くなりました“
というお声を伺ったりします。
ただ、
本当に自己肯定感が
高まった人達がいうのは、
”自己肯定感なんてどうでもいい“
という言葉です。
たしかに、
自己肯定感が低い状態から
高い状態になりたいので、
高くしたい、という言葉を
初期はよく使いますが、
時間が経って、自己肯定感が
高くなった状態になると、
”自己肯定感“という言葉に
縛られなくなるので、
”自己肯定感が低い/高い“という
言葉ではなく、
”自己肯定感は別に気にしない“
”昔、躍起になって、取り組んでたよなぁ“
のような言葉が返ってきます。
自己肯定感を高めたいと
手段に執着している間は、
本当に自己肯定感が
高まることはありません。
なぜなら、ご自身の内面で、
光側の性分を強くするから、
その分影も大きく、濃くなっていきます。
ですので、方向性としては、
ご自身で影であると思っている
性分を少しづつでいいから、
認めていく、
否定しないことが大切です。
ひとりで向き合うのが大変だと
思う方は、
お気軽にご相談ください。
あなたの勇気をお待ちしています。