最近、
立て続けに伺うお悩みが
“付き合う男、
みんなだめんずなんです”
というものです。
だめんずとは、
定職には就かず、
収入はなく、
食費・光熱費・遊ぶ金さえ
彼女/妻に出してもらって、
たまにぶっちぎれて
DV・モラハラで、
女性関係にだらしなく
浮気性なくせに、過剰なまでの
束縛を強要する
文字通りダメな男という
意味でだめんず、
2000年倉田真由美さんの
漫画作品から出た言葉です。
たしかに、こんな男と
お付き合いをしていれば、
女性は振り回されて
しまうでしょうし、
早々に嫌気が差して
関係を断つということになると
想像しますが、
実際のところ、
どうなのでしょうか?
私が相談をうける女性達は、
そのだめんず彼氏/旦那の
愚痴から始まり、彼女達が
どれだけ酷い目にあったのか、
恨みと共にお話しされます。
私としては、
“そんなに嫌なら別れれば
いいじゃないですか!?”
と言いたいところですが、
決して、彼女達は
別れようとはしません。
これらの現象はなぜ起きるのか、
について、お話したいと思います。
まず、
大前提として、
だめんずである彼氏/旦那は
何も悪くないということです。
“えっ、ちょっと待ってよ、
頭おかしいんじゃない!!”って
声が聞こえてきそうですが、
これは本当です。
では、この問題を引き起こしている
原因は何か、というと、
ご相談者、
つまり彼女/妻の内面にある
思い込みです。
どのような思い込みかと
言いますと、
“他人の役に立たなければならない”
というものです。
ご相談者の成育環境を
伺ってみると、大体の場合、
長女で下に手のかかる
弟妹がいて、子育てが
大変そうなお母さんを
一生懸命に支えていたり、
時に、夫婦間のトラブルに関して、
お母さんの愚痴の
聞き役になったり、
しまいには、
“家族には、私がいなければ、
家族はバラバラになってしまう”
と思って、
自分がやりたいことを
ひたすら犠牲にして、
自分自身をすり減らして、
家族に貢献すること
当たり前としてしまう成育環境を
経験されている方々なのです。
この思い込みを
少し細かく見ていくと、
“他人の役に立たなければ、
あなたに価値はない、
もしくは、
あなたは存在してはいけない”
というものです。
この思い込みを持っている
彼女達は、成育環境下で
“私は家族の役に立っているから、
その対価として、愛してもらえる”
“私は家族の役に立っているから、
その対価として、存在してもいい”
など、自分の存在価値を
条件付きでとらえている
訳です。
ですから、
常に他人に役立てるような
環境、お節介を焼かせてもらえる
だめんずが必要なわけです。
通常、
この思込みを持っている人は、
持っていることに気が付かないので、
お付き合いをした
男に尽くして、尽くして、
最後には”お前、重いんだよ“、
って言われてしまうことが
多いと思います。
そうでなければ、
お付き合いがだんだんと
深まってくると、同棲を始めて、
衣食住の面倒を見てあげる、
つまり男に仕事をやめさせて、
家賃を全額払ってあげて、
借金まで肩代わりしてあげて、
お小遣いを無心されれば、
”今回だけよ“っていうものも、
毎回出してあげて、
献身的に料理を作ってあげて、
食べさせてあげて、
靴下まで履かせてあげる、
そして、
周囲の人達から
“あんなだめんずとはさっさと
別れちゃいなよ!”
“あんなろくでもない
男と付き合っているあなたを
見ていられないの”
など、口々に言われますが、
“あの人は私がいないと
ダメになっちゃうのよ”
とか、
“あの人だって、いい所もあるのよ”
なんて、折角のアドバイスに
対しても反論して、
聞く耳を持たない訳です。
ご相談者からしてみれば、
自分自身が
だめんずな彼氏/旦那を通じて、
自分が役に立っていることを
実感できている訳ですから、
だめんずの存在が絶対的に
必要な訳です。
この存在がいなければ
ご相談者の有益性は
成立しないのです。
つまり、ご相談者は、たしかに、
だめんずの愚痴を吐き散らして、
恨み辛みを目一杯に
お話されていきますが、
本当は、自分自身が他人の
役に立っている証拠として、
尽くす対象として、
絶対に必要な存在なのです。
だから、
相当、酷い事をされない限り、
別れることありません。
上記で述べたように、
“だめんずである彼氏/旦那は
何も悪くない”
ということが言える訳です。
そして、何度も何度も
だめんずとお付き合いして、
いい加減にこの負のループから
抜け出したいと思っている
方々に対して、処方箋として、
解決するための方向性を
お示ししておくと、
“あなたは他人の役に立っても、
立たなくても、その存在自体に
価値がある”
“あなたの存在自体は
とても尊いものである”
“あなたが忌み嫌う、
他人に甘える、
我がままを言う、
自分を大切に考えるという人格を
人前で表現しても、
思っているような怖い事は
起きない”
ということを思考・感情・体感で
経験してもらう
必要性がありますが、
ひとりでやるには、
荷が重すぎると思う方は、
是非、ご連絡をください。
あなたの勇気をお待ちしています。