内/外集団バイアス

今、受験シーズン

真っ只中ですよね。

 

Webニュースでも、

北京五輪と同じくらいに

 

大学入試共通テストに

関して、

 

報道されていましたし、

私立大学の

 

入学テストも1月下旬から

順次行われているようです。

 

 

私の経験を振り返ってみると、

過去にブログ

 

(公然と行われる

学歴差別①

 

でも書かせて頂いたように、

壮絶な受験生時代を

送っていました。

 

それは、

 

“有名大学に行く”

 

ことで、

 

今でも公然となされている

学歴差別をされる側

 

ではなくて、

 

する側にまわりたかった、

ということに尽きる

と思います。

 

有名大学の学生に

なりたかった、

 

有名じゃない大学

にはいきたくなかった、

 

という思いが強くありました。

 

 

そして時が過ぎて、

大学卒業間近で、

 

就職活動をしている時、

 

資料請求や説明会に

参加する基準は、

 

東証一部に上場している

会社でした

 

 

それ以外は、

全く興味がなかったと

 

記憶しています。

 

ご縁があって、

東証一部上場の会社に

 

入社して、

営業部門と輸入部門の

 

事業部に属して、

花形事業部に属していた

 

というふうに思っていました。

 

また、自己啓発で、

コミュニケーションや

 

心理療法を

学び始めた時も、

 

セミナージプシーで

したから、その関連の

 

複数のコミュニティーで、

学びを深めていました。

 

 

そのコミュニティーを

選択する時に、

 

“端的に言えば、

どのコミュニティーが一番か

(凄く抽象的な

表現ですが・・・)?”

 

と思って、情報を

集めていました。

 

そして、念願叶って、

希望通りに、

 

目的のコミュニティーで

学び始めると、

 

受講生の間から

 

“うちらは〇×で

いいんだけど、

あちらは△□だから

良くないのよ”

 

などのセリフを

聞いて、

 

自分の選択は

間違っていなかった、

 

と思えて、

優越感に浸っていました。

 

これら私の事例で

お話したいのは、

 

人間は社会的動物である、と

言われるなかで、

 

“一流・有名大学に

入りたい”

 

“東証一部上場の

企業に就職したい”

 

“花形事業部に属したい”

 

“一番のコミュニティーで

学びたい”

 

と強く思って、

行動していたことです。

 

複数のコミュニティーが

存在する中で、

 

なぜいわゆる一番と

呼ばれるコミュニティーに

 

所属したいと思うのか、

そして、私だけでなく、

 

多くの人達が同じことを

考えて、そのコミュニティーに

 

集まってきていることに、

確実にココロが

 

影響しています。

 

 

まず、コミュニティーの

構成員となると、

 

自分が属している

コミュニティーが

 

最良、最上である、

と見なします。

 

ある意味、所属している

“誇り”のようなものを

 

持ちます。

 

その過程を

解りやすくやるためには、

 

外部に劣性であると

見なすコミュニティーを

 

見つけ出します。

 

このココロの状態が

あるから、

 

上記の

 

“うちらは〇×で

いいんだけど、

あちらは△□だから

良くないのよ”

 

っていうセリフが

出てくる訳です。

 

そして、逆もまた真なり、です。

 

このような現象を

心理学用語で、

 

『内集団バイアス』と

言われるもので、

 

内集団ひいきとも

呼ばれています。

 

 

では、

 

どのようなココロの

メカニズムなのか、

 

ですが、

 

人間は上記で

お示しした通り、

 

社会的動物ですよね

 

 

ひとりきりで

生きていくには、

 

この世の中は

危険だと

 

認識しているので、

家族・会社・学校その他、

 

特定多数のコミュニティー;

集団に所属しています。

 

その集団の構成員に

起きる現象は、

 

向社会性と呼ばれる現象で、

その集団にとって役立つ

 

存在で居ようとします。

 

また、逆に、構成員の中で、

集団にとって

 

役立っていない

構成員がいたら、

 

異端児とい

レッテルを付けて

 

排除しよう、とします。

 

これは、集団内で、

いじめが起き続ける

 

メカニズムです。

 

そしてまた、自分以外の

構成員の多数が

 

支持する方向性を盲目に、

もしくは意に反しても

 

指示してしまいます。

いわゆる同調圧力と

 

いわれるものです。

 

 

全ては、自分自身が

他の構成員から攻撃を

 

受けないように、

安心安全を感じられるように、

 

というところに起因します。

 

 

そして、

 

構成員ひとりひとりの

内側で

 

起きていることは、

空虚感・欠乏感を

 

感じている

ということです。

 

過去の私も

例外なくそうでした。

 

 

自分自身に

空虚感・欠乏感が

 

あると、最上であると

思われる

 

コミュニティー;集団に

所属することで、

 

高揚感・優越感を

得ようとします。

 

ですから、

帰属欲求

 

集団や組織の

一員として存在する欲求

 

が生まれます。

 

その最上の

コミュニティー;集団に

 

属している間は、

本来、

 

持っている空虚感・欠乏感を

感じなくて済む訳ですから、

 

当然と言えば当然ですが、

意識的に

 

気が付いている人は、

ほとんどいません。

 

 

この行動以外にも、

ご自身が感じている

 

空虚感・欠乏感を

満たすために、

 

高級ブランド品を

沢山もつとか、

 

ハイスペック彼氏や友達と

知り合いを持とうとしたりして、

 

交友関係が多いことを

自慢したりして、

 

空虚感・欠乏感を

埋めようとします。

 

 

しかし、

 

すべてご自身の

外側に依存して、

 

空虚感・欠乏感を

埋めようとしているので、

 

埋まるはずがありません。

 

快方に向かう

方向性として、

 

ご自身が思う劣等性、

 

ダメだと思っている

ところを受け入れて

あげること、

 

それらは全て、

あなたの個性であること、

 

自分という存在は

過不足なく完璧で

あるということ

 

に気付くこと、です。

 

 

おひとりでこの過程に

向き合うことは、

 

とても辛いと思いますので、

心当たりのある人は、

 

是非、ご連絡ください。