滝行してまいりました

人気You tuber

“禊(みそぎ)”と称して、

 

滝行をやっている様子を

偶然、映像で

 

見かけることがありました。

 

私は直感として、

 

“なんか呼ばれている、

体験してみたい”

 

という思い

抑えられない状態でした。

 

滝行はその界隈の方々に

とってみれば、

 

“修行”ですから、

 

決して楽なものではないし、

楽しいものでもない訳です。

 

 

 

それで、滝行を行う前に、

 

心理セラピスト/

カウンセラーとして、

 

研究している内容で、

 

“人間が持てるエネルギーを

幸せになるためだけに

使えるようにするためには・・・”

 

という大前提を

常々考えています。

 

我々、人間は自分が

 

考えたい事を考えて、

 

感情表現を

コントロールでき、

 

行動したいように

行動できる瞬間は、

 

本当に限られた時間しか

やれていない、

 

理想世界を

実現するために、

 

エネルギーを有効に

使えていない。

 

事実、考えたくもない、

雑念がいっぱい飛んできて、

 

やたらと将来に対して

不安を抱かされたり、

 

とした瞬間に、

過去に傷つけられた感情が

 

思い出されて、

目の前に起きていること

 

とは関係なく、

激怒してしまったり、

 

根(こん)詰めてあることに

集中しきった時に、

 

休憩時間をとって、

コーヒーやたばこを

 

摂取したいという

衝動を止められなかったりして、

 

思考力、感情、身体反応は

全然、意のままに

 

扱えておらず、

むしろ暴走させてしまうことで

 

お悩みが大きくなったりする

方も多いのでは

 

ないかと思います。

 

本当に、意識的に

自分の意思を使って

 

生きている時間が短い、

と思わざるを

 

得ない訳です。

 

それで、今回、“修行”として、

楽でもなく、楽しくもない滝行に

 

挑戦してみて、

自分自身の

 

思考/感情/身体が

どのような反応をするのか、

 

検証してみました。

 

概して、人間は、

快・不快の法則に

 

無意識的に縛られているので、

怖いこと、未知なこと、

 

不快なことはやりたくない、

はずです。

 

しかし、

 

人間には意思

(自分自身で決める力)が

 

あります。

 

只々、感情に流されて、

心地いい、快適状態に

 

のみ身を置き始めると、

流されていきてる

 

だけなので、

必ず、問題・課題に

 

ぶち当たります。

 

心理業界では、

 

“嫌な事は

やらなくていい、

 

好きな事だけ

やっていればいい”

 

とか、言われていますが、

半分正解だと

 

思いますが、

100%正しいとは

 

思いません。

 

また、

 

“試練・苦行こそ、

人間を

 

進化させるものだから、

進んでやれ”

 

というニュアンスの文言も

よく聞くと思います

 

これも、半分正解だと

思いますが、

 

違うと思います。

 

全ての行動を

パターン化してしまって、

 

何も考えずに無意識的に

行動してしまうことで、

 

自分の意思を

放棄してしまうと、

 

ひとりで乗り越えるには

大きい、全く意図しない

 

課題・問題が発生し、

自分で決めることを

 

してこなかったので、

人間は悩みを

 

持ってしまう訳です。

 

今回、極寒気温の中で、

雪解け水であったので、

 

快適か不快か、

で言えば、

 

不快極まりない環境で

滝行をさせて頂きました。

 

快・不快の法則で

行動を決めてしまえば、

 

絶対にやらない、

 

もしくは

 

もっと暖かい季節に

なってから、

 

と感情が発動して、

 

もしくは

 

自己防衛機能が

発動して、

 

やらないための合理的な

理由を

 

並び立てていたと

思います。

 

その状況下で、

敢えて不快の選択肢である、

 

やり切ってみる、

不快な環境から逃げない、

 

と自分に

誓ってのぞみました。

 

 

決行日の前日、

寒のもどりがあって、

 

東京都心で

最高気温が4℃で

 

雪が舞い降りました。

 

都心でさえ、

身体がこわばるほどの

 

寒さです。

 

私自身、

こころの中では

 

“お膳立てはバッチリ!、

これ以上ない

逃げ出したくなるような

環境に感謝、

自分を試す実験場として、

最高の条件が整った”

 

と思っていました。

 

滝行の場は、

神奈川県の郊外なので、

 

空気が澄んでいて、

前日とは打って変わって

 

晴れていますが、

気温は2.2℃。

 

入水するために、

胴衣に着替えて、

 

不動明王様に

参加者全員で安全を

 

祈願して、

準備運動をして、

 

注意事項を伺ってから、

滝行が始まりました。

 

遂に、

You tubeで見かけてから、

 

直感を信じて行動して、

自分自身を使っての

 

思考/感情/身体で

不快を感じている環境に、

 

意思の力で居続けられるか、

実験ができる

 

喜びがありました。

 

結果、雪解け水は、

思ったより冷たくて、

 

身体に

突き刺さるような感覚、

 

そして、滝つぼで

流水に打たれている間、

 

下半身はどっぷり冷水に

つかっている訳ですから、

 

血液が冷やされて、

体温がどんどん奪われていく

 

感覚を感じていました。

 

一番つらかったのは、

冷えた血液が頭に

 

循環した時に、

ちょうど真夏にかき氷を

 

食べると頭が

キーンとなって、

 

なにも出来なくなる状態を

経験されたことあると

 

思いますが、

あの状態がずっと続きました。

 

雪解け水に

あたっている時に、

 

識を保つために、

入水前に教えて

 

頂いた文言、

 

“念彼観音力

(ねんぴかんのんりき)”

 

もしくは

 

“祓え給え(はらえたまえ)、

清め給え(きよめたまえ)

×3回”

 

をやろうとしましたが、

水が冷たすぎて、

 

できませんでした。

 

後半は、雪解け水に

あたることさえ

 

できなくなって

しまいました。

 

たった、130秒だったのに・・・。

 

 

滝つぼから上がる際も、

冷え切った水に

 

長い間つかっていたので、

筋肉は固くなって、

 

うまく歩けず、

こけてしまいました。

 

入水終了後から

 

“もう少し頑張ることが

出来たんじゃないか!?

 

とか、

 

“快な環境を求めて、

感情に流されただけ

じゃないか!?”

 

“一旦、上がって、もう一度、

挑戦できたんじゃないか!?”

 

など、私の内部対話はうるさく、

納得できる結果では

 

ありませんでした。

 

もっと、できると勝手に

思っていたからです。

 

その日は、意識的に、

自分の不甲斐なさを責めて、

 

落ち込むだけ

落ち込みました。

 

そして、

 

十分に自分責めが

終わった翌日、

 

この経験によって、

自分のココロ持ちが

 

どのように変化したか、

チェックしてみました。

 

そしたら、明らかに

妄想が少なくなっていて、

 

頭の中が静かでした。

 

こんな自分が出てきて、

話していました。

 

“納得できない、

不甲斐ない結果だった

かもしれないけど、

雪解け水にあたって、

手がかじかんで、

息するのも

大変だったけど、

最後まで諦めずに

続けたじゃない”

 

“カッコ悪かったけど、

最後までやり抜くという

意思を貫いたじゃない”

 

前日の自分責めする人格

 

 

その瞬間できるベストを

尽くしたことを

賞賛する人格、

 

両方ともに

体験することができました。

 

今回の実験の目的である、

自分自身を使っての

 

思考/感情/身体で

不快を感じている環境に、

 

意思の力で居続けられるか、

まだ結論を

 

導き出すには早いですが、

人間が本来持っている

 

防衛本能を意思は

超えることができるのか、

 

という実証実験に

なったと思います。

 

 

また、この結果を

ライアントだけでなく、

 

この世に生きている人達に

還元できるように、

 

精進してまいります。