人間関係が辛い、
難しいと思ったこと
ありませんか?
人間関係が原因で、
引きこもってしまったり、
対人恐怖になってしまったり、
するお悩みはよく伺います。
身近な事例であれば、
“会社の上司と
うまくコミュニケーションが取れず、
出社すること自体が
ストレスになる”
“ご近所に愛想よく
コミュニケーションすることが
苦手で、挨拶程度のみで
やり過ごしてしまった”
“PTA活動で代表に
選ばれたが、参加メンバーと
うまくコミュニケーションが
取れないので辛い”
などがあると思います。
このような現象は
なぜ起こるのか、
ひらたく言えば、
人間が多く集まる
集団の中で、
なぜコミュニケーションに
関連するトラブルが
発生するのか、
ということについて、
お話したいと思います。
人間が複数人いて、
集団を作ると、
必ず、
その集団の統制を
取るために、ルールが
作成されていきます。
よくご存じの言葉でいえば、
憲法、法律、条令などが
それにあたるものです。
それ以外にも、
明文化されていない
暗黙のルールというものが、
人間社会には
沢山、存在します。
そして、人間は生まれてから、
成人してなお数々の
集団に属して、
日常生活を
送っていますよね。
その所属する集団は、
一番初めは家族から始まり、
学校、ご近所、地域、
都道府県(県民性)、
日本など、で、
それぞれの集団で取得する
暗黙のルールが
存在する訳です。
そして、その暗黙のルールを
守っている限り、
所属している集団では
“危害を与えない人”と
見なされて、
他のメンバーから
承認されていく訳です。
そして、その逆で、
その暗黙のルールを破ると、
所属している集団では
“異端児・問題児”と
レッテルを貼られて、
要注意人物であると
見なされて、最終的には
その集団から
“排除”されてしまいます。
人間は、様々な集団に
属するので、
実に様々なルールを
習得する訳ですが、
そのルールが相反する
場合もよくあるわけです。
また、その暗黙のルールを
守る事で安心感を
得る時間が長いと、
その方の行動の全てを
決める価値観になります。
価値観は、
その方にとってみれば、
“正義”になるので、
価値観を強く持っている人は、
その価値観によって、
他人を裁いている訳です。
事例でお話すると、
“多少は無理して
頑張らないといけない”
と
“無理することで、
長続き出来ないので、
無理はしない”
この相反する価値観が
ありますよね。
どちらも正しいし、
どちらも間違っている、
という理解であると思います。
どちらかの価値観を
大切にしてきた方にとっては、
反対側の価値観を
唱えている人達が
“異端児・問題児”と
見なされて、
怒りと共に、
“排除”したい、という衝動が
起きます。
この衝動は、
特にご自身に
厳しく律している人達に
多く見られます。
“私が手本を見せて
あげているんだから、
あなたも同じように
やりなさい!”
とか、
“あなたが無理しない
状況を見て、
私は恐怖心で一杯なの、
よく頑張らない状態で
居られるね!!”
のようなココロの叫びが
聞こえてきます。
たしかに、日本では、
真面目で、誠実で、
一生懸命になることが
美徳とされていて、
その状態を否定する人は、
まずいないでしょう。
ですから、いつも必ず
真面目・誠実・一生懸命で
居なければならない、
という価値観を持っている
人達が多く、
価値判断される際が、
ある意味自動化している、
つまり
真面目・誠実・一生懸命で
無理をして頑張ることが善良
で、
無理はしない、ということが
害悪
という風に、自動的に
価値判断されてしまっているのが
現状であると思います。
この無理をする/しない、
の相反する価値観の
事例を見てきましたが、
大切なのはどちらか一方
が正しいという訳ではない、
という価値判断が
できるかどうか、です。
無理をして頑張ることが
正しい時もあれば、
無理をしない判断をすることが
正しい時だってあります。
ある集団に長く居たことで、
絶対的な価値観を
持ってしまうと、
相反する価値観に
であった時に、自動的に
判断をしてしまって、
反論側を
“異端児・問題児”の
レッテルを貼って、
最終的に、排除するために、
攻撃し続けてしまう訳です。
ご自身の正義を
ずっと主張している
状態ですよね。
この状態では、
うまくコミュニケーションが
取れるはずがありません。
そして、世の中は、相反する
価値観で溢れています。
ですから、ご自身の持っている
正義を振りかざして、
他人に関わろうとすれば、
もちろん共感してくれる
人達もいれば、
思い切り敵対する
人達もいる訳です。
では、どうすれば円滑な
コミュニケーションを
とることができるのか、
ですが、
あなたが、
自動的にどちらか一方を
正しいと思い込む
価値判断をさせられている
状態から、自動的ではなく、
相反する意見の両方を
吟味した上で、
2つの意見から
あなた自身が
その場に応じた判断で
選択できる状態になること
がとても大切です。
自動的に、
自分の正義を
振りかざしてしまって、
人間関係が破綻して
しまった経験がある方、
その自動化された
価値判断から
抜け出してみませんか?
世の中は、
“多様性の尊重”の
流れに多く動いています。
LGBTQやHSP、
それ以外にも女性の社会進出、
唯物論者や空想家、
霊性の世界観など、
相反する価値観が
存在しています。
ご自身の正義を
振りかざす前に、
相反する方々を
少し理解してみよう、
という気持ちを持つだけで、
必要以上な
いがみ合いは
なくなりますし、
生きることが楽に
感じられると思います。
ひとりでやるのは、
難しいと思われた方は、
是非、ご相談くださいね。
あなたの勇気をお待ちしています。