仮面はずして、ありのままへ

先日、プロフィール写真を

撮って頂きました。

 

カメラマンの方は、首の傾き、

手の位置、顎の引き具合などで、

 

写真が出来上がった瞬間に、

写真を見た人が

 

どのような印象を持つのか、

全て計算されながら

 

撮影されていました。

 

私は

心理セラピスト/カウンセラーという、

 

お仕事なので、

 

“優しそう”とか、

“受け止めてくれる”とか、

“信頼できる”などの

 

印象を受け取って

もらいたかったので、

 

カメラマンのアドバイス通りの

シャツ色、ポーズを

 

決めていきました。

 

出来上がった写真を

SNSを通じて、

 

友人に見てもらうと、

ほとんどのみんなが、

 

意図した通り、

 

“優しそう”

“受け止めてくれそう”

“信頼できそう”などの

 

無言のメッセージを

受け取ってくれていました。

 

 

この事例のように、

私に

 

直接、面会したことがない人、

私の活動理念を知らない人、

私のホームページを

見たことがない人など、

 

静止画から非言語メッセージを

受け取る能力が

 

人間にはある、ということが

理解して頂けたと思います。

 

これを意識的、

意図的にやっているのが、

 

いわゆるブランディングと

呼ばれる分野です。

 

テレビCMや雑誌広告で、

特にハイブランド品については、

 

非言語情報の場合が

多く見受けられますが、

 

主宰側が伝えたい

非言語メッセージは、

 

視聴者に無事伝わっています。

 

 

そして、この現象は、

個人でも見受けられます。

 

私は前職で、

“優秀で、有能なビジネスマン”という

 

非言語メッセージを周囲の方々に

受け取って欲しいと

 

思っていましたので、

意図的に、意識的に、

 

まずスーツはフルオーダー、

Yシャツももちろんハイブランドのオーダー、

 

ビジネスバック、書類ホルダーまで

ハイブランド品で揃えて、

 

高級腕時計、革靴で

装備を固めていました。

 

これに加えて、毎週、ビジネス新書の

トレンドをチェックして、

 

いかにもよく知っていそうな専門家を

演じていました。

 

全ては、周囲の人達に、

 

“この人(私)は、優秀で、

有能なビジネスマン”

 

というメッセージを受け取ってもらって、

尊敬されたい、ちやほやされたい、

 

恐れおののくほど敬って欲しい、

などの気持ちがあったと思います。

 

私が持っていた欲望を

同じく持っている女性は、

 

きっと多くいらっしゃると思います。

 

“きれい、可愛いと

言われ続けたい”、

 

“いくつになっても、

魅力的といわれたい”

 

“生き方がかっこいいと

言われたい”など、

 

世の女性達が

本能的欲求として持つと思います。

 

その欲求を刺激することで、

美容関連サービスや

 

コスメティック

(スキンケア・メイクアップ)

 

製品市場は、

コロナ禍で多少は

 

落ち込みましたが、

なおV字回復で活況

 

持続している現象が

見られます。

 

具体的には、

憧れの女優やモデルを

 

崇拝して、

 

その憧れの方が着た服、

つけていたアクセサリー、

生活習慣、

訪れたレストラン、

使っていた言葉など

 

を出来るだけ真似して、

自分自身と憧れを

 

同一化しよう、とする訳です。

 

 

“私もあの憧れの女優や

モデルのように、周囲の人達から

 

一目置かれたい、

ちやほやされたい”

 

という欲求の現れです。

 

女性がボディケア、スキンケア、

メイクアップ製品を購入して、

 

ご自身を磨き上げること自体、

なんの問題もないのですが、

 

心理的問題が

散見されるケースは、

 

“ボディケア、スキンケア、

メイクアップ製品を駆使して、

 

ハイブランドのバック、

スーツ、靴、アクセサリーを

 

装備して、

憧れの女優やモデルの真似を

 

している時の自分自身は、

受け入れられるけど、

 

そうではない時の自分自身は

受け入れられない、

 

つまり、装備が完璧な時の自分が

本当の自分自身であって、

 

”背伸びしている“

”張りぼてで、虚勢を張っている“

 

自分は、本当の自分ではない、

という認識をされ始めると、

 

必ず、問題が起きます。

 

まず人間関係で問題は起きます。

自分と違って、外面、容姿に気を

 

使っていない人達を、

明らかに差別します。

 

口を開けば、その人達に対する悪口で、

誹謗中傷が絶えません。

 

間違っても、

その気を使っていない人達と

 

友好関係を築こうとは

思いません。

 

なぜなら、外側装備が完璧な方々は、

その逆である、綺麗じゃない、

 

容姿に気を使っていない

自分自身を公にさらすことを

 

厳しく禁止しているからです。

 

そして、

 

一番重篤な害悪というのが、

理想の自分と現実の自分に

 

格差が出来上がってしまい、

理想で居続けるために、

 

血の滲むような努力をし続けますが、

理想レベルを達成すればするほど、

 

理想レベルは誇大化して、

いくら努力しても

 

追いつけなくなります。

 

この状態

(理想で居続けられる

自分自身は認められるけど、

そうでない自分自身は

認められない)は、

 

心理的に自分自身を

分離している状態で、

 

心理的にも不安定ですし、

私も経験したことありますが、

 

理想で居続けるための

血の滲む努力を無理に

 

し続けた結果、

原因不明の全身激痛という

 

病気になってしまいました。

 

自己内分離の

心理的な問題・課題を

 

乗り越えた人達が、

“なぜ魅力的に見えるのか!?”

 

それは、ご自身がネガティブで

あるという点、

 

短所と呼ばれる点を

周囲の人達に

 

公開しているところにある、

と思います。

 

公開することで、

そのネガティブ、短所と

 

呼ばれていた点は、個性に

変化しているからだと

 

思います。

 

“ありのまま”の自分を生きる、

ということは、自分自身の

 

良いと言われる点から

悪いと言われる点まで、

 

全部全て含んで、

自分自身である、

 

と認めることで

あると思います。

 

とは、いっても、

ネガティブ、短所を認めることは、

 

必ず、抵抗があります。

 

一人では難しいと思う方は、

 

是非、連絡をください。

 

 

あなたの勇気をお待ちしています。