“今、ここ”
という言葉を
聞いたことがあるん
じゃないでしょうか！？
今までに、指導的立場の人から、
“今、ここに集中して”など、
言われたことがある
かもしれませんね。
有名な心理療法のうちで、
ゲシュタルト療法という療法が
ありますが、このゲシュタルト療法の
中でも、大切にされている考え方が
“今、ここ”です。
当時、報道されて有名になった、
実業家堀江貴文さんが
近畿大学卒業式で
スピーチに登壇した際、
“未来を恐れず、
過去に執着せず、
今を生きろ”
という動画がネット上で
話題になりました。
堀江さんが言いたいことも
同じで、“今、ここ”な訳です。
時代の流れに伴って、
トレンドは
どんどん変化していますよね。
ついこの間まで、大切にされてきた
価値観がそうでもなくなったり、
今までになかった価値観が
注目を浴びたりすることも、
日常茶飯事に
体験するようになってきました。
昭和では、
親が引いたレールを只々、
何も考えずに走り続けて、
学歴差別をする側に
まわれるように、
一所懸命に勉強して、
一流大学から有名な会社に
就職して、あらゆる忖度をして、
定年退職するまで
勤め上げることが
美徳とされてきました。
そのような生き方を
することが“幸せ”であると
みんな信じて疑わない状況に
あったと思います。
ところが、PCが出現して、
高度な情報伝達技術が
発達したことで、
いわゆる“異端児”と
呼ばれた人達が
自ら有力な情報を発信して、
大会社では
こまめに対応できない案件について
優性に転じていった訳です。
この時、“異端児”達は、
過去の成功体験記憶を
大切に踏襲することは、
全く考えず、その時感じた流れに
沿って新しいものを
創造していきました。
過去に執着せずに、
未来を案じることなく、
その時の“今、ここ”に
集中していたということですよね。
どうしても、
人間は
“失敗したくない”
“失敗することは恥ずかしいこと”
などの不安・恐怖心を
感じることから、
直近で、成功事例を
そのまま真似しようとするし、
真似して、
大成功とは言わないまでも、
そこそこ成功体験を
積むことができます。
このプロセスにおいて、
問題なのは、
当事者は真似ているだけで、
何も考えていないこと、
そして、そこそこ成功しているので、
失敗した時のように、
次回に活かすための反省材料が
極めて少ないということです。
よく、どの業界でも、
“未来予想”のような記事が
Webニュースに、
動画がYou tubeに掲載されたり
していますよね。
でも、内容を確認してみると、
その未来予想は、
当たったか、外れたか、が
検証されていないことが常です。
現在の世の中で、
ウーバーイーツに注文すれば、
ほとんどのものを
家まで届けてくれて、
通勤電車に乗っている間に、
スマホ/タブレットを使って、
ネットショッピングが出来たり、
バーチャルリアリティである
メタバース空間が出現するなど、
10年前に
誰が予想できたでしょうか、
人のココロの機能でも、
“予期不安”という
機能があります。
未来に起きるかもしれない
不安や恐怖を、
あらかじめ予想して、
その不安・恐怖に
対処しようという
ココロの動きです。
この予期不安による、
不安・恐怖は、
有効的に使われれば、
“転ばぬ先の杖”の
役目をしてくれますが、
過剰な不安・恐怖は、
人間をココロの病気に
してしまいます。
そして、その予期不安で
予想されたことは、
ほとんど発生しない、
ということがわかっています。
未来を予想して、
その結果の基、
有効的な行動をしたい、
と誰しもが考える、
と思いますが、
未来を正確に予想することは、
難しい、敢えて、不可能であると
言えると思います。
過去についても、
上記で少し触れましたように、
その時代、その時代で
成功事例は
多くあったと思います。
しかし、その成功事例を
時代が変化しているにも関わらず、
“過去には成功したから”
という理由だけで、
完全コピーをすることは
確実にうまくいかないと
ご理解いただけると思います。
そう考えてくると、
“未来予想は当たらない、
過去の化石（記憶）は
使い物にならない”
と今、現在に発生していることに
意識を向けて、
只々、一生懸命に、淡々と、
粛々と、集中して
やりこなしていくことが
重要であることが
ご理解頂けると思います。
ここまでの理解に至って、何度も
“今、ここ”に集中しようとしても、
やはり、予期不安に襲われたり、
過去の古い価値観に
縛られてしまったりしている
自分自身に
気付くかもしれません。
“なんで、またか！？”って、
ご自身に腹を立てられる
かもしれませんね。
過去の体験で作り上げた
価値観に縛られることなく、
過剰な予期不安に、
震えることなく、
“今、ここ”に集中して
生きることが出来れば、
かなり生活の質が上がりますよ。
ですが、
言うことは簡単でも、
実際に、実行することは難しい、
と思います。
ひとりで出来ないと
おっしゃる方は、
是非、ご連絡頂ければと思います。
あなたの勇気をお待ちしています。