先日、母親の介護のために、
一時的に大阪に
帰っていました。
小さな街とはいえ、
移動は徒歩ではなく、
自転車を使います。
電動補助付き
自転車で、
とても乗りやすく
設計されているなぁ~、と
随所に工夫がみられ、
高齢者の母でも
乗りこなせると思う
デザインになっています。
そして、私は現在住んでいる
東京でも街中移動は
すべて自転車で
行っています。
この自転車は、
5段変速ギア付で、
電動補助機能は
ついていませんが、
私にとっては
十分な移動手段です。
この2種類の自転車を
1週間の間に乗ってみて、
少し気付いたことが
あったので、
お話したいと思います。
実家においてある
電動補助付き自転車は、
母親が使うことを
想定していますので、
孫が乗るための
チャイルドシートが
自転車後部に
取り付けられています。
東京で乗っている
自転車は、
スポーティーなタウンサイクルで、
競技用自転車仕様であるので、
乗る際、
足は自転車後部に回して、
ペダルに足を
のせないといけません。
ところが、実家の
電動補助付き自転車は、
自転車後部は
チャイルドシートが付いているので、
足を後ろに回して乗れない、
ということなんです。
つまり、自転車に乗る際、
実家であれば、
後部に
チャイルドシートがあるので、
足を前側から
回さないといけない。
東京であれば、
足を後部から
回してこなければならない、
ということですが、
私の体験は、
いつもは東京で足を
後部から回して乗っていることが
習慣化されているので、
大阪に帰省した際、
自転車に乗ろうとした時、
身体が無意識的に
反応して、後部に
足を回してしまって、
チャイルドシートに
足が突っかかって、
自転車ごとこけそうに
なりました。
論理的に考えれば、
当たり前のことなので、
“何をバカなこと!?”と
思われるかもしれませんが、
習慣化された身体反応を
その瞬間切り替えることは、
とても難しいと
思ったということです。
この現象と同じことが
私達の日常でも起きています。
例えば、家族内で、
例えば、学校内で、
例えば、会社内で、
様々のコミュニティに
属している際、
人間はそのコミュニティで
安全・安心を感じるために、
暗黙のルールを察知して、
そのルールを
死守しようとします。
理由は簡単で、
ルールを破った時に
強制的に感じさせられる、
であろう恐怖心を
感じたくないからです。
その暗黙のルールとは、
“私が我慢すれば、
丸くおさまるので、
感情を我慢しなければ
ならない”
とか、
“他人の役に立たなければ、
私の価値はないので、
対人援助行動が
止められない”
とか、
“自己犠牲をしなければ、
他人からは承認されないので、
ずっと誰かの犠牲に
なり続けなければ
ならない”
とか、
“私は他人前で
目立った行動をとれば、
非難されるので、
ひたすら目立たないように
しないといけない”
とか、など、ほかにも
いっぱいあります。
そのコミュニティの中で、
最初は意識的に
見つけ出した暗黙のルールに
従っていた状態から
回数を重ねて、
毎瞬間、全く意識せずに、
身体が反応している
状態になるまで、
時間が掛からずに、
環境に適応できること自体は、
素晴らしいと思いますが、
無意識に身体反応が
起きるまで習得すると、
全て自動反応が起きてしまって、
自分自身で行動を
意識的に選択することが
出来なくなってしまいます。
意識的に自らの行動を
選択することが
出来なくなってしまった時に、
お悩みが発生します。
お悩みは、
“自分の感情がわからない
(失感情症)”
“自分がいいたいことあるのに、
言えない”
“付き合う男性が全てダメンズ”
“お付き合いした男性から
いつもDV受ける”
“相当な自己犠牲を払って、
自分がすり減っても
承認欲求が止められない”
“要職やリーダーの
お鉢が回ってきても、
居心地が悪くて
受けられない”
などが起きると思います。
どのお悩みも
日常生活を送る上で、
切実なお悩みですよね。
もともとは、
その所属していたコミュニティで
安心安全に暮らすために
意識的に従っていた
暗黙のルールであった
にも関わらず、
毎回従うことによって、
その習慣が出来上がり、
意識しなくても(無意識的に)
そのルールに適応してしまい、
全自動化がおきてしまうので、
強制的に行動させられてしまい、
これによって、
お悩みになってしまう訳です。
では、心理セラピーでは、
どのようにこれらのお悩みを
取り扱うのか、
という質問がある
と思います。
結論から申しあげますと、
全自動反応することを
失くして、
意識的に選択/判断できる
ご自身になっていくことで
お悩みは無くなっていきます。
かつて、
安心安全を感じるために
作り上げてしまった
無意識化された暗黙のルールに
従ってもいいし、従わなくてもいい、
という状態を
作り上げていくことで、
お悩みは無くなっていきます。
これは全ての人間にとって、
可能なことです。
性格だからといって、
運命だからといって
諦めていた方々に
申し上げます。
少しだけ勇気を持って、
心理セラピー/カウンセリングを
受けてみて下さい。
あなたの勇気をお待ちしています。