苦しみ・困難の本当の意味とは・・・

先日、ブログでも書きましたが、

実家がある大阪に、

 

母親の介護のために

一時的に帰省しました。

 

いろいろとある細々とした用事を

済ますために、移動手段としては

 

電動補助付き自転車を

使っていました。

 

電動補助付き自転車を

使ったことがある方は、

 

その実力を体感されていると

思いますが、

 

言葉で表現すれば、

“ペダルを踏んだら、踏んだ分だけ、

前進する感じ”

 

“太もも前側の筋肉が

そんなに意識しなくても、

前進する感じ”

 

がある、という言葉を

聞いたことがあります。

 

つまり、人間にとっては、

とても便利な道具、

 

文明の利器なるものに

なっている訳です。

 

 

そして、ひと通り用事が

終わって東京に帰ってきた時に、

 

10年ほど愛用している

5段変速ギア付自転車

 

(電動補助つきではない)に

乗ってみて、いつも通っている道

 

(坂道を含む)を走ってみた時に、

明らかに、太もも前側の筋肉に

 

力が入っていることが

意識出来ました。

 

つまり、当たり前ですが、

大阪で電動補助付き自転車を

 

運転していた時よりも、

明らかに東京で自転車を

 

運転する方が、

負荷が掛かるので、

 

“つらい/しんどい”という訳です。

 

この負荷について考えてみた時、

“つらい/しんどい”だけの負荷から

 

心肺機能・筋肉を鍛えるため

の負荷であるともいえますよね。


トレーニングジムで

負荷が掛かったエアロバイクに

 

またがって、汗を垂らしながら、

懸命に運動をしていらっしゃる

 

風景をご覧になった事が

あると思います。

 

わざわざトレーニングジムに

行かなくても、

 

毎日、ランニング/ジョギング/

ウォーキングなどの軽い運動を

 

習慣化されている方も

いらっしゃると思います。

 

この負荷によって、

全身に血が巡り、

 

心肺機能が鍛えられること

による効果は、

 

“身体的にも、精神的にも

健康で居られる”

 

など効果も共通認識として

知られていることだと

 

思います。

 

 

これと同じことが、

私達の日常生活において、

 

身体的負荷がお悩み

(精神的負荷)に変わって、

 

起きています。

 

私が本当に信頼できる

心理セラピスト/カウンセラーに

 

共通しているのは、

みんな大きな精神的負荷を

 

背負った経験があって、

その負荷を最初は嫌がって、

 

精神的に不安定になったり、

その精神的負荷を

 

取り去ってくれる達人を探して、

大金を貢いだりした挙句、

 

少しも楽にならない

経験をしてから、

 

自分自身の問題/課題に

自分で向き合って、

 

見栄、地位、権威、

名声、プライドを捨てて、

 

つらい/苦しいの元凶と

思っていた精神的負荷を

 

受け入れた時、

身体的感覚が変わった経験を

 

持っている人達です。

 

 

つまり、お悩みを持っていて、

精神的負荷が掛かっている時、

 

電動補助が付いていない

自転車に乗っている時、

 

ジムでエアロバイクに

乗っている時、

 

つらく、苦しいので、

はやくその渦中から

 

逃げ出したいと考えてしまうのが

人間であると思います。

 

その“つらい・苦しいので

逃げ出したい”の欲求に

 

従って、

 

付き合う人を変えたり、

住むところを変えたり、

職業を変えたりしても、

その道の達人といわれる人に

依頼して対処してもらっても、

 

必ず時を変えて、

他人を変えて、

場所を変えて、

同じような問題/課題が

 

発生します。

 

そして、

人間はこのループに気付かずに、

 

何周したか、

わからないほど周回してみて、

 

やっと問題/課題は

自分の外側に起こっている

 

のではなくて、

内側で起こっていることに

 

気付ける可能性が

出てきます。

 

“問題/課題は

自分の内側で起きてる”

 

と自覚出来た人だけが、

自分自身と向き合うことが

 

できます。

 

精神的負荷が掛かっている

状態を“有難い状態”として、

 

受け入れることが出来、

周囲の他人にも感謝の念を

 

もって接することが

出来ようになる訳です。

 

 

上述した心境に達して方々は、

物質的に財産がなくても、

 

お金がなくても、

権限がなくても、

 

周囲には気の置けない、

様々な価値観を

 

持っている仲間がいて、

本当に充実した幸せな時間を

 

過ごしていると私は感じます。

 

今もなお、

物質的な幸福感に取り憑かれて、

 

タワーマンションにこだわり、

高級車をとっかえひっかえして、

 

高級リゾート地を巡っては

写真をSNS上にアップして、

 

セレブ仲間としか友達関係を

持たない方々がいて、

 

その方々は

やはりお悩み(精神的負荷)を

 

持っています。

 

ある方は本当に気付かずに

やり過ごしていたり、

 

ある方は気付かないふりを

していたりしますが、

 

精神的な空虚感を

物質的なもので

 

埋め合わせをしよう、と試み、

一過性に満たされて満足感を

 

得られますが、時間が経てば、

また精神的空虚感が

 

襲ってくる、ということを

繰り返している方々が

 

多くいらっしゃると思います。

 

以上のように、

現実世界で散見される

 

大きなお悩み(精神的負荷)を

もっている方々を観察していると、

 

確かにつらい・苦しいに

巻き込まれて、

 

ったく意識的に生きられず、

その渦中を早く脱出するために、

 

依存的な生き方に

なってしまう方々がいらっしゃって、

 

反対に、そのつらさ・苦しみを

何ものにも惑わされず、

 

意識的な自分自身になるために

利用している方々がいらっしゃる、

 

ただ後者のようになるためには、

前者を経験しなければ

 

なれないです。

 

 

苦しみ・困難があった時、

いつも有難い、感謝の念を

 

もって接することができる

私自身であるように、

 

自戒も込めて、

書かせて頂きました。