“一生懸命頑張らないといけない”
だけど
“どこまで行っても、満たされない”
などの
息苦しさを伺います。
その息苦しさは、
いつ、どのように習得したんでしょうか?
人間は社会性の動物ですから、
集団(地域・会社・学校・家族)に
属した時、
身を守る習性として、
その集団が持っている
常識・ルールの影響を
意識的にも、無意識的にも
習得してしまいます。
時間の経過に伴って、
所属する集団が変わって、
常識・ルールが
変化しているのに、
過去に習得した
常識・ルールが現在では
必要としないにも関わらず、
影響されてしまいます。
これが息苦しさの正体です。
人は生まれてから、
様々な集団に
身を置きます。
そして、
いい意味でも、
悪い意味でも、
その集団から影響を
受けますよね。
例えば、
生まれ故郷の
ご当地言葉です。
私の故郷、
大阪で“なおしといて”という
言葉の意味は、
“元通りに収納しておいて”
という意味です。
東京で使うと、
“修理して”という意味で
解釈されて、
“壊れていないよ”
という表情で反応されます。
ご当地言葉は、
“~~弁”といわれて、
その地域特有の
イントネーションと
言い回しがあり、
その地域で日常生活を
送っている人達は、
共通言語として
使っていますよね。
誰かに強制された訳ではなく、
気に掛けることもなく、
同じ“~~弁”を使って、
意思疎通をしています。
転勤、進学など
引越ししてきた方々にしても、
最初のうちは戸惑いますが、
徐々に周囲からの影響を受けて、
強制された訳ではなく、
同じ言葉“~~弁”を
使うことに抵抗感が
なくなっていきます。
そして
会社、学校、業界などの
集団に属した時も、
また人は大きく影響を
受けています。
例えば、
会社でしたら、
創業者の想いに
基づいた“企業理念”があって、
従業員は、
少なくとも会社にいる間、
その企業理念に影響を
受けています。
顧客のために、
愚直に、
誠実に、
一生懸命に
働く姿勢は、
その影響に相当するものです。
いわゆる社風と呼ばれるものです。
学校も同じで、
校風と呼ばれるものが
存在していますよね。
社風と同じく、集団においての
影響の現れです。
もっとわかりやすい集団の影響は、
~~業界。
ファッション業界で働く人達
と
金融業界で働く人達、
官公庁で働く人達
と
IT・AI業界で働く人達、
とても対象的で、
仕事に対する考え方、
競争意識、
着ている洋服、
装飾品あり/なし、
業界内では
似通っています。
上記で取り上げた業界では、
業界内での影響は
同じ傾向ですが、
異なる業界になると、
影響が相反すること
も珍しくありません。
業界という集団に
長く身を置いて、
影響を受け続けた時、
いわゆる
“染まっていく”わけです。
集団に属していると、
その集団が持っている
影響として、
常識・ルールを
意識してようが、していまいが、
確実にその常識・ルールを
習得していきます。
いい意味でも、悪い意味でも・・・。
誰しもが絶対に影響を
受けている集団、
それが家族です。
家族の中にも、
常識・ルールが存在して、
人に及ぼす影響が
一番大きいです。
生まれてから成人するまで、
家族の中で
様々な出来事が起きます。
時にうれしいこと、
たのしいこと、
時にかなしいこと、
怖いことを経験し、
家族と関わることで、
様々な常識・ルールを
無意識に習得していきます。
例えば、
日本人の多くが持っていると
言われている、
“一生懸命頑張らないと
いけない”
という常識・ルール、
いつも一生懸命に
働いていた両親からの影響で、
頑張ることが止められない。
家族の中で、
役割として自分が
一生懸命頑張ることで、
バランスが取れていた、
などの思い込みが
刷り込まれます。
自身の心身状態が
かなり傷ついても、
想定していた結果がでないと、
まだ頑張りが足りないと
思いこんで、
さらに自分自身を
追いこんでしまいます。
そして、
私のように、
最終的には、
常時、不安・恐怖心から
ひたすら頑張り続けること
以外の選択肢がなくなり、
精神的に病んでしまう方々の
息苦しさをよく伺います。
ひたすら頑張り続けることを、
強制終了させられて
しまった方は、
私も含めて心当たりが
ある方はいらっしゃると
思います。
あなたが
今悩んでいる息苦しさは、
どの集団に属した時に
習得したものですか?
そのことがわかれば、
あなたが感じている
息苦しさを解消する
ことが出来ますよ。