よく伺うお悩みとして、
“他人が怖い”ので、
嫌われないように、
やたらと気を使ってしまって、
疲れてしまう、
とか
他人と対面すると
何か意地悪なことをされる、
嫌みを言われると
思ってしまって、
まともに会話できない、
とか
他人と関わることが嫌で、
話し掛ける/話し掛けられることが
怖くて、いつも独りぼっち、
である
とか、
“他人が怖い”ので、
内心不本意であるのに、
他人の意見/提案を
作り笑いを浮かべながら、
受け入れてしまう、
職場でも、
業務上必要な会話は
仕方なくやりますが、
本当はやりたくない、
傷つけられたくないから、
ご近所の自治会や
こども関係の集会にも
関わりたくない、
同じく傷つけられたくないから
他人と関わらないといけない時に、
“傷つけられる”
“嫌みを言われる”
“無視される”
“いじめられる”
などを
前もってイメージしてしまって、
他人と関わる事が
極端に苦手/無理という
方々がいらっしゃいます。
そのようなお悩みを
持っていらっしゃる方々の
ココロでは、どのようなことが
起きているのでしょうか?
上記のようなお悩みを
持っている方々は、
特に幼少期、成育環境において、
養育者(特に母親・父親など)との
関係性がうまく築かれておらず、
・自営業だから、
両親はいつも忙しそうで、
話し掛けたり、
甘えたりすると、
無視されたり、
“今、忙しい”と
言われて相手にされなかった、
・育児に無関心な養育者であった、
・養育者に虐待された、
・何らかの事情で養育者に
受け入れられている
感覚がなかった、
そして、
・養育者でなくても、
大人から虐待を受けて、
深くココロが傷ついたなど
が原因であることが考えられます。
それらの経験を通じて、
他人と関わらないようにするために、
“何をしていなくても、
私は他人から嫌われる”
“どうせ他人は、
私を受け入れてくれない”
“他人には嫌われないよう、
仮面を被らないといけない”
などの
強い思い込みを
作ってしまい、
自己肯定感を
さらに下げてしまうことで、
他人から雑に扱われるように
なってしまいます。
そして、
他人から雑に扱われると
ご自身で持っている思い込みを
さらに強化してしまい、
状況はなおさら
悪化してしまいます。
この状態では、
ご本人は
気付いていない
かもしれませんが、
他人を避けている、
他人を警戒している
状態なので、
他人から
深く入ってこられることが
一切ない状態です。
ですから、
皮肉ですが、
とても安全な状態とも言えますよね。
本能では、
防衛機制;防衛反応(怖さを感じるセンサー)が
多少、敏感に機能している
状態と言えます。
この状態のままで、
対人関係を構築しようとしたり、
何かを目的にした集団に
参加しようとすれば、
二度と傷つけられないように、
センサーは過敏に反応して、
身体は緊張状態になります。
“不快だから、逃げだしたい”とも
思っているかもしれません。
他人と関わることが怖い
と思っている方々は、
過去にココロが傷ついた
体験・経験があり、
その体験・経験で感じた
感情、思考を予期する未来に
貼り付けている状態で、
今・ココの現在にはいない状態に
なっていることが特徴です。
ですから、
他人と関わることが怖いと
お話しされる方々は、
目の前にいる他人を
見ている訳ではなく、
過去に経験・体験して
頭の中にあるイメージ、
感情、思考が作用することによって、
目の前の他人を
怖がっている訳です。
では、
この”他人が怖い“と
思ってしまう状態を
どのように乗り越えていくか、
ですが、
まず
一番大切なのは、
上述しましたが、
目の前の他人を見ずに、
過去の体験・経験に
照らし合わせイメージに
反応して、怖がっている
ご自身に気付くことです。
そして、
あなたの人格で、
もう二度と深く傷つけられないように、
思い込みを作って、
必死にあなたを守ってくれた
“あなた”を理解して
感謝を伝えてあげてください。
“今まで、本当によく頑張ってくれたね、
ありがとう”
“私を守ってくれて、ありがとう”
“私の安全を保ってくれて、
感謝しています”
間違いなく、
他人に近づかないことで、
ココロが傷つけられなかった、
他人が怖いと思い込むことで、
身体的に安全に過ごせたので、
作成した“思い込み”は、
効果的だったと言えますよね。
これが出来れば、
怖さを感じるセンサーレベルが
下がります。
そして、
次に重要なのは理由もなく、
あなたを他人が、
傷つけたり、
嫌みを言ったり、
無視したり、
いじめることはない、
と信じることです。
他人は四六時中、
機嫌が悪い訳ではないので、
まずは普通の会話をやってみて、
無事に終わるという
成功体験を
積み重ねることをやってみて下さい。
他人は怖いという“思い込み”を
崩していくことに役立ちます。
急に変化することは、稀ですが、
時間を掛けて取り組めば、
誰でも必ず出来ますよ。