
年始には、
“今年は〇×△を達成する、
そのために、~~を始める”
と手帳の一番
目に付くと場所に
書いたけど、
あまり成果が得られず、
それならばと思って、
かなりの不安・恐怖を
伴うが荒行時を思い付いて、
実行しようと何度も思ったけど、
結局、その場でとどまり続けた。
だって、失敗する可能性が
十分あることから
不安・恐怖を感じて、
今まで通り、現状維持を
選択し続けてしまった。
そして、1年間なんか
あっという間に経ってしまった。
あれだけ熱量を持って、
“自分を、人生を変えてやろう”って
思ったのに、
3日も経てば“思い”を
持っている自覚はあるけど、
熱量がかなり冷めてしまった
経験、皆さん持ってませんか?
そんな時、
私には、不安・恐怖を感じて、
現状維持を選んでしまう
自分の勇気を奮い立たせて、
思いを呼び起こす
印象的な言葉に
出会った記憶が蘇るんです。

私は心理カウンセラーで起業する前に、
24年間、医療機器総合メーカーの
輸入部門に在籍して、
心臓不整脈治療に関連する
機器類の輸入・マーケティング・
販売・教育全般に
携わっていました。
心房細動という不整脈に関して、
患者負担が少なく
(手術時間が短い、低侵襲、
医療コストが安く上がる)、
再発率が低い術法が模索され、
各メーカー条件を満たす
機器もしくは道具・カテーテルの
開発に日夜明け暮れていました。
そして、あるタイミングで
今まで不可能だと思われていた
技術が可能になり、
製品化され、薬事行政が
日本より
緩いヨーロッパ
(主にドイツ・イギリス)の
影響力を持った先生方が
医学会で使用経験の
症例発表を聴講する
機会に恵まれました。
聴講するまでは、
ヨーロッパの営業員を中心に、
アジア(台湾・韓国)の評判を
聞いてみても、
“いいよ”
“最高だよ”
としか返答が返ってきませんでした。
使用報告をまとめた医学論文を
読んでみると、旧タイプの道具より、
トラブル件数が
多い印象を受けていました。

そして、使用経験の発表が
ドイツ有名大学病院の主任教授から
行われて、
結論として、
“すごく有益な道具であり、
手術時間を短縮でき、
再発率を低減出来た”
というものでしたが、
その後の質問タイムで、
韓国の先生から、
質問というかイチャモンが入り、
“韓国でも使用しているが、
あなたが提示したような成績ではない”
“使用中にトラブルになることが多く、
以前と比べて何も変わらないというより、
劣勢になっている”
といった時に、
ドイツの主任教授は
一呼吸をおいて、
こういったんです。
Are you going to use sharper knife for murder?:
より鋭いナイフは人殺しのために使うのですか?
と返答されて、
一瞬、間がありましたが、
会場から拍手が沸き起こりました。
この教授が言ったことは、
旧タイプから新しく開発されたものを
使う時、初めて使う訳だから、
不安・恐怖心があるし、
うまく使いこなせないのも
当然な訳です。
その不安・恐怖心が
ありながらも、使い続けていれば、
“コツ”がつかめて、
旧タイプの時より
生産性と結果が向上することを
主張したかったのだと思います。

しかし、
この韓国の先生の発言は、
誰しもが経験すると思うのですが、
先人が誰もいない、
今までにやったことない、
何かに挑戦する時、
不安で不安で仕方ない状態に
意識が偏っていたんだと思います。
私達も同じで、
不安だから、
怖いからという理由で
その場に留まり続けていても、
行動した上での結果が
得られません。
進化・成長がなく、
いつも同じ周回を
まわっているだけです。
・ナイフは人殺しの道具でしょうか?
・バイクは暴走して、騒音で、
他人に迷惑を掛ける道具でしょうか?

物事を選択する際、
100%メリットしかない選択肢は
そうそうないと思います。
幾分か、デメリットになる
因子も含まれます。
デメリットに意識が集中すれば、
デメリットの思考・感情・行動に
支配されます。逆もまた然りです。
沢山行動してみて、
失敗したことによって
得られた経験が
何よりも大切な財産です。
失敗したこと
と
ご自身の価値
を結びつける人がよくいますが、
全く関係がないのは明白です。
であれば、
怖いけれど、
不安だけど、
身体が震えるけど、
先人が誰もいない、
今までにやったことない、
何かに挑戦してみると、
あなたの中にお金で
買えない経験や
人脈が蓄積される
と思いますよ。