
春の選抜高校野球大会決勝戦、
遂に決着がつきましたね。
横浜高校、優勝おめでとうございます。
横浜高校と言えば、
名門と言われるだけあって、
数多くのプロ野球選手を
輩出しています。
優勝も
春4回、夏2回
達成しています。
本当に、
素晴らしいことだと思います。
前回、優勝した19年前、
2006年の優勝メンバーで
記憶にある方はいらっしゃいますか?
一部の高校野球大好き
熱狂的なファンはハッキリと
当時の場面が出てくるでしょうけど、
一般的な方は記憶にないと
思われる方が
ほとんどだと思います。
別の実例として、
去年、7月に開催されました
パリオリンピック、テレビで
放映された場面が
記憶にある方は
いらっしゃるかもしれませんが、
陸上競技やバレーボール、水泳など、
金メダルを取ったアスリート達が
いましたが、そのアスリート達、
具体的に覚えていますか?
これも上記の高校野球の
事例と同じように、
熱狂的なファンの方や
その競技をご自身で
やっていらっしゃった方以外、
その当時の状況を
実況中継しながら、
選手やアスリートの名前まで
憶えている人はいないと思います。

人間の記憶は、
印象の強さと反復回数で
決まります。
熱狂的ファンの人達は、
大好きですから情報を
取り込む際、
とても印象が強い訳です。
そして、TVCMや広告は
後者を使った、
広告による記憶戦略です。
そして、
皆さんが何度も印象を強く、
頻繁に繰り返したことで、
忘れたくても
忘れられない記憶があります。
それは、
信条、ココロの世界では、
ビリーフ:信じていること、と
よばれるものです。
例えば、
兄弟姉妹がいて、
両親が比較的厳しくて、
真面目で、
いつもきちっとした人で、
甘えさせてもらえなかった
長男・長女。
いつも弟・妹の世話をして、
そのことで両親から褒められていた、
子供っぽい振る舞いを
許してもらえなかった。
“私がしっかりしないと”って
いつも思っていた。
両親が喧嘩をすると、
母親の愚痴を
いつも私が聞いていた。
などを子供の頃から、
家族というコミュニティで
安心・安全に日常生活を
送るために、
居場所を確保するために、
体得した信条:ビリーフという記憶は、
事ある毎に
頻繁に繰り返されたので、
大脳で記憶しているというよりは、
身体が勝手に覚えている記憶だと
思います。

この体感で
獲得してしまった
信条:ビリーフは、
命が終わるまで
身体に、思考に、感情に、
作用し続けます。
そして、確かに、
この信条:ビリーフが
効果的に作用して、
生家で安心安全を
確保できているならば、
有効だと思いますが、
成人をして家を出て、
その信条:ビリーフを守らなくてもいい
環境に身を置いているにもかかわらず、
生家でなく現家族や
他人に置き換えて、
全く同じ事を
繰り返しやり続けてしまい、
つらさや苦しさを
感じていらっしゃる方がいます。
・恋愛をしても、いつもダメンズばかりを
捕まえる、
もしくは、
ダメンズにしてしまうことから、
友人からは
“あんた男の好み、変わってるね!”と
言われるけど、
いつも反応するときに、
“あの人だって、いいところあるんだよ”って、
少ない美点だけを凝視している
・会社で、同僚、上司、部下から
頼られて、信頼されていると思うから、
その思いを裏切りたくなくて、
過度な努力をして、
自分を酷使してしまう
・現家族でパートナー、
義父母や子育て関係で、
いっぱい解決できない出来事が
起きてしまって、
いつもイライラして、ヒステリーを起こし、
終いには無気力になってしまう
・過剰に、同情的で、献身的で、
自己犠牲を過ぎるところがあり、
疲れているけど、
他人に迷惑かけるのが嫌なので、
誰にも相談できずにいる

幼少期の生活環境によって、
体得してしまった
信条:ビリーフという記憶が
あることで、日常生活を過ごしていると、
辛さ、苦しさを感じるかもしれません。
ですから、
信条:ビリーフは、悪者にされがちですが、
それを持っていたことによって、
今まで生き抜いてこれたことも確かです。
この必要でなくなったビリーフの効果を
極力弱くするためには、
まず、
ご自身がその信条:ビリーフを
持っていることに気が付くこと、
ここが第一歩。
そして、
信条:ビリーフに感謝の意を表して、
“本当に今まで私を命懸けで守ってくれて、
ありがとう”って、自分の内側に
向かって呟いてみてください。
そして、
ご自身に対しても、
“今まで、本当によく頑張ってきたね!
大変だったよね!”って、
話し掛けてあげてください。