
春と言えば、
何かを始める方々がいますよね。
就職・転職・異動したことを機に、
業務に役立つ習い事、
PCスキルだったり、
英会話だったり、
簿記スキルだったり
しますよね。
身体を動かす系だったら、
ジムやヨガ、
ベリーダンスや
ポールダンス
なんかも最近、習い事として、
習いたい人が増えているそうです。
皆さんはその習い事を始めた後、
どれぐらいの熱量で、
どれくらいの期間続けられますか?
熱しやすく、冷めやすいタイプで、
ほとぼりが冷めれば
辞めてしまいますか、
それとも、
どんなことが起きても
動じることなく、
ただただ、淡々と通い続けますか、
皆さんはどちらのパターンに
近いですか、
それとも、
ぜんぜん違ったパターンでしょうか。

私は、
サラリーマン時代に
英語、英会話を習っていました。
経験をお話すると、
就職して4年目の人事異動で、
医療機器総合メーカーの
輸入製品部門に異動しました。
当時は今ほど
(管理職はTOEICスコア600点以上必須 )
うるさくはなかったですが、
“この部署で働くためには、
英語が必須ですよ”と
当時の上司に言われたこと
を記憶しています。
たしかに、海外の取引先の
CEOやCOOが来社して、
自社製品売り込みのための
プレゼンテーションに
よく参加させてもらったし、
合同会議になれば、
もちろん発言は英語ですし、
交渉ごとも全て英語でした。
そして、英語については、
初級から最後は修行寺まで、
3箇所、教えてもらえる場所を変えて、
15年間ほど週末2時間、
最後の修行寺に通っている時には、
前日に必ず英字新聞のコラムを
2記事読まないといけないので、
(その内容に基づいて講師と
マンツーマンでディベートディスカッション)
さらに時間を掛けました。

なぜ、私は週末だけとはいえ、
15年間も英語を
習い続けることが
出来たのでしょうか?
人間、モチベーションとして、
なにか習い事をやり始める時、
その習い事に
興味・関心がありますよね。
参加してみたら、
興味・関心が満たされるので、
“楽しい”
“ワクワクする”
訳です。
そこから、端を発して、
のめり込んでいく、
今風の言葉で言えば、
“沼る”訳です。
沼る程度の差はあっても、
その習い事をしている時、
“楽しい”
“ワクワク”
を感じることが出来れば、
その時間はあなたにとって
有益な時間です。
ですから、
“楽しい”
“ワクワク”
をモチベーションとして、
行動を起こすことは
人間にとって、
肉体的にも、
精神的にも健康です。
そして、
私の場合のモチベーションは、
不安・恐怖、だったんです。
“英語が出来なかったら、
ポンコツと判断されて、
左遷されてしまう”
“英語が出来なかったら、
他メンバーからいじめにあう”
“英語が出来なかったら、
そもそも仕事ができない”
など、ココロの世界では、
予期不安という
言葉を使うのですが、
まだ起きてもない事を妄想して、
不安・恐怖を自分自身で
煽り続けていました。
だから、
その不安・恐怖を
消し去るために、
様々な角度から英語を学ぶことに、
時間とお金を費やしました。
結果として、15年間、
続いていたということです。

このご紹介した事例で、
人間の行動を
起こすモチベーションは、
大きく分けて2種類、
“楽しい・ワクワク”なのか、
“不安・恐怖”なのか、
世の中を
“安心・安全”な場所と見ているのか、
“危険”で危ない場所と見ているのか、
ということです。
そして、この日本に生きる人の多くは、
私と同じ“不安・恐怖”を
感じて、それをモチベーションにして、
日常生活を送っている方々が
多くいると感じています。
過去に経験した
嫌なこと、怖かったこと、で
獲得したイメージと
それに伴う感情があり、
それをまだ訪れていない
未来でも経験したくない
(“~~するといけないから・・・”
“~~である現状ではダメだから・・・”)
から、予防・回避することに
ひたすらエネルギーを
費やして生きている
瞬間(予期不安)が
多くありませんか?

たしかに、
あなたが経験して感じた感情は、
“悲しかった”し、
“怖かった”し、
“しんどかった”
ですよね。
私は痛いほど、理解できます。
ただ、
その不安・恐怖の流れに
流されて生きる生き方、
自分軸がなく他人軸の生き方、
しんどくないですか?
意識を未来や過去に
向けるのではなく、
“今、ここ”(現在)に
向けてみて下さい。
息を吸って、肺が膨らんでいる、
心臓がずっとドクドクと働いている、
料理を食べておいしいと感じる、
“今、ココ”に意識を
向けてみて下さい。
様々な雑念が飛んできて、
不安・恐怖を煽るけど、
あなたの人生はあなたが主役だから、
雑念を意識するんじゃなくで、
“今、ココ”を意識してみてください。
そこには、何もない静寂な
時間があるだけですから。